子供達に少しの自信がついただけで見違えるほどプレーが良くなったことを経験している指導者の方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな「自信」をどのように子供達につけさせるかについてアスリートを対象に専属メンタルコーチングサポートを行っている長山さんにお聞きしました。
セルフイメージとは?
セルフイメージとは『僕はどんなレベルの選手か?』という問いかけへの答えであり、自分に対する本音ベースの評価のことを言います。
メンタルコーチングではセルフイメージを結果に相応しいものへと導く関わりをしていきます。このセルフイメージには、自分の能力や可能性を発揮する領域を設定するという機能があります。
シンプルに言うと、このセルフイメージを高めることができれば、選手達は欲しい成長や結果を得る可能性を高めることができるのです。
ある選手が『僕は本番に弱い選手だ』こうしたセルフイメージを持っていたとすると、本番では本来の力を発揮できないことに成功してしまうのです。対して『僕は将来Jリーグで活躍する選手だ』というセルフイメージを持つことができれば、それに相応しい能力、行動、環境、結果を引きつけることができるというものです。
セルフイメージはどうやって形成されるのか?
セルフイメージは生まれてからこれまでの体験や出会い、様々な出来事によって形成されていくと考えられています。その中でも特に選手達のセルフイメージに影響するのが『体験』と『言葉』です。
サッカーをする上で、親、兄弟、チームメイト、指導者などの多くの人と関わることで選手達は成長していきます。数え切れない『体験』の中で、膨大な『言葉』のシャワーを受け続けることになるのです。また、他者からの言葉かけともう一つセルフイメージの形成に影響を与えるのが『セルフトーク』です。
セルフトークとは自分で自分に語りかける言葉です。
===
《子供達のセルフイメージが形成される過程》
ある少年が大事な試合でシュートを外してしまいました。結果としてこの試合には負けてしまいました。家に帰るとお母さんがこんな言葉をかけたのです。
『あのシュートもったいなかったね。決めていれば勝てたかもしれないのに。』すると子供は自分で『なんであの時外してしまったんだろ。ダメだな、僕。』とセルフトークをします。
そして半年後、重要な試合がやってきました。半年前の大事な試合でシュートを外したことはすっかり忘れていた子供にお母さんがこんなことを言います。『あの時の大事な試合みたいにシュート外さないでね。』こうして過去のイメージが蘇った子供はまた大事な場面でシュートを外してしまうのです。
そしてまた、お母さんがこう言います。『練習試合では決めるのにね。大事な試合はいつもだめだね。』と。そんな言葉をかけられた少年は自分の中で『僕って本番に弱いのかな』とセルフトークを始めるのです。
===
こうして『僕は本番に弱い選手だ』というネガティブなセルフイメージが出来上がるわけです
セルフトークをコントロールする
セルフイメージを高めていくための一つの方法として、セルフトークをコントロールすることがあげられます。子供達がセルフトークをコントロールし、セルフイメージ高めるためには、親や指導者などの言葉かけの質が鍵になるのです。
たった一回大事な試合でシュートを外してしまっただけで、お母さんや指導者に何気ない一言を言われると選手は否定的なセルフトークを無数に繰り返してしまう可能性があります。そうしてネガティブなセルフイメージが植え付けられてしまうのです。
結果的に起きてしまったことをネガティブな言葉にして選手に伝えるのではなく、未来を想像させる+応援する言葉かけをしてあげてください。
例えば、大事なシュートを外してしまっても『シュートまでの持っていき方良かったね!次はどうすれば決められる?○○ならできるよ!』というように。こうして選手自ら考えさせる言葉かけをしてあげること。これによって選手達は未来へ向けたプラスのセルフトークをすることになります。
『次はこうしてみようかな』『次はできる!』これが繰り返されることにより、選手達の中には高いセルフイメージが生まれ揺るぎのない自信となるのです。


