今回は運ぶドリブルを導入するための指導案を作成して見たいと思います。運ぶドリブルは、ジュニア年代では十分取り組める要素ですが、まず導入段階では、抜くドリブルと、運ぶドリブルを明確に区別できるようになる必要があります。
初めはボールを持ったら、状況に関わらずひたすらゴールに向かっていくプレーが多くなりますが、まずは、相手を見ながらボールを運ぶことができるようになる必要があります。相手の存在を意識できれば、スピードや運ぶ方向を意識できるようになります。また、ピッチのどこでプレーしているかを意識させることで、抜くドリブルと運ぶドリブルを使い分けさせましょう。
導入段階では、食いつかせてパスや、ボールを受けるためのポジショニングまで言及するにはレベルさもあり難しいかもしれませんが、とにかく使い分けできるかがポイントです。
今回の練習メニューのポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(ドリブル鬼ごっこ)
2、トレーニング1(1対1ライン突破)
3、トレーニング2(2対1ライン突破)
4、ゲーム形式
練習のポイント
導入段階なので、楽しみながらじっくりじっくり取り組んでいきましょう。運ぶドリブルは、知らなくても、子供は知らず知らずのうちにできていることが多く、少し説明するだけで子供達もしっくりきます。練習前に説明を入れることでしっくりくると思います。
2対1のトレーニングでは、「歩け!」というと大げさかもしれませんが、初めはそれくらいでもいいかもしれません。初めは歩いてでも突破できるようオーガナイズしてもいいですね。
指導のポイント
ポイントはとにかくドリブルをしながら顔を上げ、周りの状況を確認することです。突破するときは、相手やゴールが把握できていればいい場面もありますが、運ぶドリブルの時は、スピードもコントロールできるので、周りの情報をたくさん入れることができます。
低学年の間から、周りを伺いながらドリブルができるよう癖づけておけば、次の年代でもスムーズに指導ができるはずです。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
ドリブルをしながらの鬼ごっこです。
トレーニング1
相手と距離を取った状態からスタートの1対1です。
トレーニング2
2対1のライン突破です。