サッカーは世界で最も人気の高いスポーツと言われています。
その理由にゴール前の攻防、ゴールが決まった瞬間の喜びがあると思います。
サッカーというスポーツを競技特性から考えてみてください。
11人のチームからなる22人が約105メートル×68メートルの長方形のピッチで一つのボールを奪い合い、互いが自分のゴールを守りながら、相手ゴールを目指します。
ボールに触れられるのは、キーパーなど特殊のポジション、状況を除いては、基本的に足のみです。
シュートまでいくことも簡単ではありませんが、その先には手を使えるキーパーもいます。
普段移動に用いる足を使ってボールを運び、邪魔をする相手をかわさなければなりません。
サッカーは本当にゴールの決まりにくいスポーツです。
だから、サッカーの試合でゴールを決めた選手は全身で喜びを表現するし、サポーターは熱狂に沸きますよね。
そこで一つの疑問が出てきます。
ゴールを決めることが難しいといわれているサッカーで、いとも簡単にゴールを決めてしまうような選手がいると思いますが、それはなぜでしょうか?
まさか、、、魔法を使っているなんて言わないでください。
ハリーポッターはスクリーンの中ですが、メッシやクリスティアーノ・ロナウドは実在していますから。
確かに魔法のようなゴールもありますし、「いきなりやれ!」と言われてできるようなものではありません。
今回はそんな、「いとも簡単に」決めてしまうゴールに何か法則を見出し、ドリブルやキックには自信があるのに、ゴールを決められない選手、そしてそれに悩む指導者へ向けた、3つのポイントを考えていきます。
特に、カテゴリー、レベルが上がるにつれて、ゴールが決められなくなった選手は必見です!
サッカーの「現れる」プレー
サッカーでは、ゴール前であればあるほど、プレッシャーが厳しくなります。
1点の重みは大きいです。当然ですよね。
1つの得点が、ゲームの行方を大きく左右するスポーツですから、特にレベルがあげれば上がるほど、簡単には得点を許してはくれないでしょう。
ゴール前でディフェンダーは、自分のマークをより警戒するわけですから、ただ何も考えず走り込んだりゴール前で待っていても、チャンスは来ないでしょう。
そんな時に大切になるのは、「現れる」というプレーです。
「守備者の警戒していない場所」から急に現れ、タイミング良くボールを受けてシュートまで持っていくということです。
簡単な図で考えてみましょう。
上記の赤で囲んだエリアを、仮に警戒エリアと呼ぶとします。
勘のいい方ならわかるかもしれませんが、警戒エリアは相手守備者の視野の範囲ですよね。
青の①の選手はゴールを決めるために、いかに赤の①選手のマークから逃れてシュートするのかを考えなければなりません。
その為に、相手選手の視野の特性を利用するのです。
主にディフェンダーは、マークにつく時にボールとマークを同一視野に収めなければなりませんが、試合の流れでついついボールだけを注視してしまう場面があります。
人間は、右を見ながら同時に左を見ることはできません。
相手がボールを注視した時に、上手く相手の視野から消えて、ボールが来そうなタイミングでシュートが打てるスペースに現れる事が出来れば、厳しいゴール前でもシュートを打つための時間を得ることが出来るのです。
この能力に優れているのが、例えば元日本代表の佐藤寿人選手、そしてスペイン代表のセスク・ファブレガス選手です。
特にセスク選手は、ポジションが中盤で特別なスピードやパワーが無いにも関わらず、多くのゴールやゴール前でのチャンスを作っています。
サッカーのシュートコースを知りましょう
サッカーの試合でゴールをたくさん決めるような選手は、その分たくさんシュートしています。
もちろん、たくさんシュートしたからといって、そのままゴールに結びつくというわけではありません。
「とにかく数打てば当たる」事はサッカーではありません。
では、なぜゴールをたくさん決める選手はたくさんシュートを打つのかと言うと、「シュートコースを知っているから」なんです。
例えば、ゴール前でボールを持った場面を想像して見てください。
シュートを打てる距離ですが、目の前に、ゴールを遮るように相手が立っていた場合、皆さんならどうしますか?
ゴールをたくさん決めるストライカーであれば、まずシュートコースを探します。
それは「気が強い」だとか、「エゴイストだから」ではありません。
シュートコースがどこにできるか「知っているから」なんです。
下の図を参照に、相手を目の前にした時、自分がシュートモーションに入った時を想像してください。(右利きが右足でのシュートを想定しています)


