攻撃の際によく使われる言葉で「決定力」という表現がされます。
この「決定力」とはいったいどのような意味なのでしょうか。
間違えられがちなのが、決定力とは技術だという捉え方です。
実は決定力とは「意識」と「技術」の両方で成り立っているんですね。
今回はその「意識」と「技術」の両方を取り入れたシュート練習方法をご紹介したいと思います。
常にサッカーのゴールを狙う意識づけ
1つ目に大事なのは、自らボールを保持しているか又は、味方選手がボールを保持している場合に、まずゴールを意識することです。
これはフォワードやミッドフィルダーに限らず、ディフェンダーもバイタルエリアでなくても、すかさずシュートを意識します。
ボールを保持していない選手は、実際にパスが来た場合にどのようにシュートをするかをイメージすることによって、最適なポジショニングを選択するようになります。
つまり予測能力が大幅に改善されます。
この意識づけは通常の練習において、常に行うことで効果を発揮します。
次によくあるケースで、自分でシュートをうった後にその場で止まってしまうことがよくあると思います。
ゴールキーパーが弾いてこぼれ球になり、その場で止まってしまうがために詰められないケースです。これは非常にもったいないシーンです。
シュートをうった選手に限らず、オフザボールの選手にも言えることです。
このようなケースを避けるために、次のような練習をご紹介します。
まず人数は基本的に何人でも構いませんが、6人制くらいのフットサル形式が良いでしょう。
通常のゲームと変わりありませんが、ボールがゴールに入った直後3秒の間に入れられた側の選手がゴールからボールを出したら無得点とします。
つまりゴールした側の選手はシュートして終わりではなく、更にボールを押し込むことが要求されるゲームです。
この練習によってゴールへの意識づけを高めることができます。
シュートのジャストミート
2つ目に技術の部分で重要なのが、しっかりと足がボールの芯を捉えているか、
ジャストミートしているかということです。
ジュニア年代の選手に勘違いされやすいのが、シュートは浮かせた高いシュートが優れていると思われていることです。
シュートは低くて速く、鋭いシュートが理想的です。
それを実現するにはボールの芯に正確に足の甲、厳密に言うと指のちょっと上あたりを当てることが必要です。
そしてジャストミートの瞬間は足首を固定します。
足首を上手に固定することができない場合は、蹴る瞬間に足の指をグーにするイメージを持つと良いと思います。
ボールを足でジャストミートするにはリフティングが有効です。
ボールを蹴る瞬間に足首を固定し、ボールの芯に足の甲を正確に当てることができれば、ボールは真上に無回転で上がります。
ボールがあちこちへ行ったり、回転がかかってしまう場合はジャストミートしていないことになりますので、リフティングでジャストミートを身体で覚えることが重要です。
ゴール右下左下
3つ目は、シュートをうつ上で狙うべき場所についてですが、ゴールキーパーの位置を確認するのは当然として、基本的にゴール右下左下と言われています。
これはあくまでも過去のUEFAチャンピオンズリーグの全得点を、ゴールを6分割して分析したデータに基づいたものですが、面白い結果になっています。
一番多くゴールが決まったコースはゴール左下で33.1%、次にゴール右下が24.2%、そしてゴール正面下が14%、ゴール左上11.6%、ゴール右上8.9%、最後がゴール正面上8.2%という結果でした。
ゴールキーパーからしてゴール左右下は止めづらいということが言えます。
ジュニア年代ではとにかく枠を狙えとの指導が多いかと思いますが、この世代からコースを意識した練習も必要だと思います。
普段の練習からしっかり意識してしっかりトレーニングすれば、試合での決定力は格段に上がるはずです。
それではコースを狙ったシュート練習を見ていきましょう。
これはゴールの両サイドにコーンを置いたシュート練習です。
パスからトラップを経てシュートやドリブルシュートなど、幅広く練習することができます。
おわりに
決定力と一言で言ってもそれは技術だけではなく、意識づけというメンタル的な部分もあるわけで、どれだけ選手にシュートの意識を植え付けるかという指導者の役割の部分が多く含まれていると感じます。
通常の練習から常に選手に意識させることが重要ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


