サッカーの育成年代において、トレーニングマッチや地区大会などでお互いの技術力は拮抗しているにも関わらず、体の使い方の違いで敗れた経験をした方も多いと思います。
その場合、少なからず選手自身も「何がちがうんだろう?」「何かが違う」と体で感じ取っているはずです。
そこで今回はジュニアサッカー技術理論として、様々なシチュエーションでの体の使い方をご紹介していきます!
サッカーで体の使い方とは?
よくサッカー育成年代の指導現場で「腕を使うな!」という指導を聞きますが、腕を使うことは南米では逆に推奨しているんですね。
腕を出して相手選手を突き飛ばしたり、ユニフォームを引っ張ったりすることはもちろんファールの対象になってしまいますが、プレーエリアで両腕を広げることはファウルにはなりません。
更にヘディング時に自らの首や頭を守るために腕を使うように指導しています。
ボールを保持している相手と対峙したとき、ただひたすらボールにチャレンジばかりしていては相手にかわされてしまうだけです。ボールに足が届く距離までしっかり相手と間合いがとれている時では効果的ですが、そうではない時には相手のボールが足から離れた瞬間に体を入れて奪う技術が求められます。
また、ボールキープをしている場面では体を上手に相手に預けてボールを相手から遠ざける技術も必要になります。
このように体を使うシュチュエーションは様々な場面で想定され、この体を使う基本技術がなければ、ボールを奪い、攻撃に転じる機会が激減してしまうことを意味します。
サッカーボールを奪うシチュエーションでの体の使い方
海外でプレーするプロサッカー選手などを見ていると本当に体の使い方が上手ですよね。
日本人プレーヤーではインテルに所属するサイドバックの長友選手のボールの奪い方などは見ていて本当に参考になります。
まず相手がドリブルでかけあがってきたら、どちらのサイドへ逃がすのかを頭の中で考えます。セオリーとしては中央へは切り込ませたくないので、右サイドバックなら右サイドへ逃がすように構えることによって右側がストロングサイドになります。
そしてボール保持者がそのままストロングサイドの突破を試みた場合、ボールが足から離れればその瞬間に左足の太ももからお尻を相手とボールの間に滑り込ませてボールを奪います。
もしストロングサイドの突破をしてきた相手の足からボールが離れず、横に並ばれた場合は、自らの肩をボール保持者の肩に当て(ショルダーチャージ)、バランスを崩した隙に相手とボールの間に体を滑り込ませてボールを奪います。
尚、過度なショルダーチャージはファールを取られる可能性があるため注意が必要です。
サッカーボールをキープしているシチュエーションでの体の使い方
サッカー育成年代でもボールキープのトレーニングはよく行われていると思います。
サッカーボールを保持している選手は相手とボールの間に自分の体を入れ、相手からボールを守ります。この時、体は相手に背を向けた状態だと、相手とボールの距離が近くなるため、すぐにボールに触られてしまいます。
ですから、この状況では体を半身にして膝を曲げて重心を低く保ちながら、相手側の腕で相手の位置を確認し、腕と肩でブロックします。そして相手から遠い片方の足でボールに触れるか触れないかの状態を保ちます。
逆に、ボール奪取を試みる側は、ボールを奪取することだけを考えるのではなく、ボール保持者に前を向かせないことも重要です。
ボール奪取のことばかりを考えていると、知らずに体が入れ替わり、気が付くと守るべきゴールとボール保持者の間にいたはずの自分がいなくなり、そのまま突破されてしまうことになってしまいます。
常に自分の位置を頭に入れ、ボール保持者に前を向かせずに、バランスを崩させてボールを奪取することが理想的と言えます。
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おわりに
体が小さくても、メッシのようにテクニックが優れていたり、長友のように体幹が優れていたり、プロの選手も自分の持ち味を活かすことで対等に戦えていますよね。
サッカーで体の使い方ひとつでルーズボールをマイボールにする確率は確実に上がります。
ジュニア年代から意識してトレーニングすると、その後の成長に大きな差がうまれるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


