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    サッカーの室内練習の活用方法


    屋外で行われ、ボールが地面に接地した状況でプレーすることがほとんどのサッカーは、天候の影響を大きく受けるスポーツです。
    雨が降っていても、多少水たまりがあっても、その中でプレーをする必要があります。そういった状況にも対応できるようになるためにも、練習はできる限り屋外で行われることが望ましいでしょう。

    それでも、天候や気温などの観点から選手の安全性が確保できないときや、グラウンドの使用許可が降りないとき、屋外での練習場所が確保できないときなど、室内で練習せざるを得ないこともあると思います。
    そこで、今回は室内でのサッカー練習について考えてみたいと思います。

    サッカーにおける室内練習のメリット

    まず、室内練習のメリットとして以下の点などが挙げられるでしょう。

    ・悪天候でも可能
    ・屋外グラウンドよりは選択肢が多い
    ・地面が平ら


    どれも当たり前のように思えるかもしれませんが、屋外でのグラウンドが使用できない時にも練習ができることや、練習場所の見つけやすさというのはコーチとしてはとても重要な部分です。
    また、「地面が平ら」ということはイレギュラーをすることがないので、ボールコントロールがしやすく、また転んでも擦り傷などの怪我をしにくいというのも大きなメリットでしょう。

    サッカーの室内練習では安全面に配慮が必要

    普段屋外練習をしているチームが室内練習をする際には、以下の3つの観点から安全面を考える必要があります。

    ・壁
    ・膝への負担
    ・水分補給


    「壁」
    壁を見るとついボールを蹴りたくなってしまうのがサッカー少年の性ですが、その跳ね返ったボールが他の人に当たる危険性がありますので、選手には事前に注意を促す事と、シュートなどの強いボールを蹴る練習をするときなどには、壁の位置などを考慮する必要があります。
    また、試合形式など集中しているときは壁の存在を忘れてしまい、ライン際で激しく競り合った勢いで壁に激突する危険性もあります。それを防ぐためには練習エリアを壁から十分離した場所にセットしましょう。

    「膝への負担」
    室内練習の際のもう一つの大きな違いは地面です。
    サッカー自体、もともと膝に負担のかかるスポーツではありますが、クッション性のある土や芝のグラウンドであれば膝へかかる負担は多少なりとも軽減されます。しかし、体育館などではフローリングの上で行うため、外で行うときよりも多くの負担が膝にかかります。
    そのため、ウォーミングアップを少し長めに行ったり、普段よりも強度の低い内容にするなどの考慮も必要です。

    「水分補給」
    室内での練習は、屋外の練習に比べ湿気が高くなり、熱中症のリスクが高くなります。特に普段外で練習を行っている選手たちが室内練習を行うと、環境が異なるため十分な水分補給ができていないことがあります。
    練習プランを作成する際には水分補給をこまめに入れることも大切です。

    年代別の室内練習方法

    室内練習であっても屋外練習と同じメニューをこなせることが理想的ではありますが、基本的には体育館などで与えられるスペースは通常の練習場の半分以上ということも珍しくはありません。また、施設の規則によってボール強く蹴ることができない可能性もあります。
    それでも、貴重な練習時間を無駄にしないためにも室内練習を有効活用することはとても重要です。
    そこで、年代別の室内練習の活用方法を考えてみたいと思います。

    「小学生年代」
    個人技術習得がテーマのこの年代では、通常練習でもあまり大きなスペースは必要としないため、室内練習でもほぼ同じメニューをこなせると思います。
    また、小学生年代ではゲーム形式の練習は、ミニゲームがメインになるのでこれも室内でも行うことができるはずです。
    ミニゲームなどを行うほどのスペースがない場合は、普段あまり時間を割くことができないであろう、ラダーなどのフットワークや走り方の確認などを行うことも有効でしょう。

    中学・高校生年代
    11人制サッカーを学んでいくこの年代では、普段の練習では個人技術に多くの時間を割くことができないため、室内練習で個人技術を重点的に練習することも一つの方法です。
    それと同時に本格的な成長期を迎えるこの年代では、怪我の予防のためにも適度な体幹トレーニングやストレッチをする機会が増えてきます。
    体幹トレーニングやストレッチでは、正しい姿勢で行うことが重要ですが、普段の練習ではそういった点に時間を多く割けないことが多いと思います。そこで、室内練習の時間を使って体幹トレーニングやストレッチなどの正しい姿勢を指導することにより、選手たちが自宅や屋外の練習の際にも活かせることができるでしょう。また、走り方のフォームの確認はこの年代でも重要です。

    試合が続いていたり、大事な大会の最中などでチーム全体が緊迫しているのであれば、ファンゲームを取り入れて、リラックスしつつチームの絆を深めることも有意義です。

    状況にあった最適なトレーニングを

    悪天候などにより通常練習ができないのは、コーチとしては喜ばしい事態ではありませんが、その状況にあった最適なトレーニングを提供するのもコーチの大切な仕事です。
    実際のメニューはシェアトレの動画を参考にしていただき、室内練習を有効活用していきましょう。

    執筆者

    大野元春

    1987年生まれ、千葉県八街市出身。イングランドでコーチングライセンスを取得した後、現在はオーストラリアのナショナルプレミアリーグのMonaro Panthers FCでU18の監督を務める。オーストラリアサッカー協会Bライセンス取得中。http://blog.mottofoot.com


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