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    サッカータイプ別ディフェンダー診断! 能力を見極め、選手の良さを引き出そう!


    サッカー選手人気ランキングを作ったとすると、まず上位に来るのはおそらく攻撃の選手です。
    華麗なドリブルや得点能力が注目され、華のあるポジションなのは皆さんもご存知の通りです。
    しかし、どのポジションも当然なのですが、ディフェンダーも重要なポジションで、また多くの役割をこなすようになってきました。
    ディフェンダーでありながら、その攻撃能力が注目されている選手も存在します。
    ディフェンダーはチームにとっても欠かさないポジションとなり、「ただ守るだけ」という時代ではなくなってきました。
    しかし、「背が高くなくてはならない」や「最近のディフェンダーは上手でなければならない」といった理由で敬遠される事があります。
    そのポジションの適性があるかもしれないのに、非常にもったいない事です。
    今回はディフェンダーのポジションで能力を見極め、選手のタイプによって適切な指導が出来るようにサッカーのディフェンダーのポジションを分析していきます。
    一見ディフェンダーの適性のない選手でも、サッカーでディフェンダーとして活躍できるよう導く事が出来るかもしれません。

    ディフェンダーの守備の能力について

    ポジションがディフェンダーである限り、「守備の能力」は必須項目です。
    守備の目的は「ゴールを守る」「ボールを奪う」事です。
    この2つの目的を達成するために必要な能力を考えてみましょう。

    ・対人能力の強さ
    ズバリ言ってしまうと、1対1に強いという事です。
    強靭なフィジカルとスピードがあれば、サッカーで1対1は早々負けないでしょう。
    このタイプはわかりやすく、ディフェンダーとして起用しやすいでしょう。
    しかし、育成年代においては能力の差が激しく、持っている能力に頼りすぎて、上のカテゴリーに進んだ時に苦労するケースが見受けられます。
    フィジカルだけに頼らず、味方を上手く動かしたり、予測能力を身につけさせて下さい。
    また、このような選手を起用するのであれば、ほかのディフェンダーを攻撃に割くことで、より攻撃的なサッカーができるかもしれません。

    ・スペース管理能力
    危険になり得るスペースを察知し、消す事が出来る能力です。
    味方が抜かれそうな時にカバーできたり、パスを誘導してインターセプトする事が出来ます。
    スピード、フィジカルが乏しく対人には弱いタイプでも、味方と連携する事で、上手く守備する事が出来ます。
    フィジカルに乏しいタイプでも、味方を指示して動かし、予測するよう指導していけば、サッカーでは十分ディフェンダーとしてプレーさせられるようになります。
    このタイプは小さい選手が多く、機動力があり、細かなポジション修正も可能となります。
    フィジカルが低いからこそ、予測や賢さで勝負する事を覚えるようになります。
    こちらのタイプはすぐには結果が出ず、根気が必要です。
    ただ、育成年代ではフィジカルに劣っていても、年齢が上がった時に、相応のフィジカルを身につけ、ディフェンダーとして化ける可能性もあります。

    ディフェンダーの攻撃の能力について

    現代のサッカーでは、守るだけでなく、攻めることの出来る能力も必要だと言われています。攻撃の目的は「ゴールを奪う事」です。
    失点しなければ、試合に負ける事はありませんが、勝つためにディフェンダーも積極的に攻撃に関わる必要性が増してきました。

    ・ビルドアップの能力
    ビルドアップはここで定義するとするならば、「前線にボールを送り込む事」です。
    良いビルドアップは、その質の高さにより、ボールを受けた味方が良い状態(フリーで、前向き)で受ける事です。
    攻撃でキーとなる選手が良い状態でボールを受けると、チャンスの可能性が上がります。
    そのためには、時にはボールを持ち上がり、周りの相手を引きつける事が大切です。
    そのため、実はディフェンダーこそドリブルできる事が大切なのです。
    もちろん、キックの質や、適切なタイミングでボールを離せる戦術眼も大切です。
    このことから分かるように、チームで「上手い」とされる選手にこそ、ディフェンダーを任せても良いのかもしれません。

    良いディフェンダーとは?と聞かれると迷わず「守れるディフェンダー」と答えます。
    しかし、だからといって攻撃の能力が必要ないとも思いません。
    ビルドアップでディフェンダーからの供給が良いと、味方がボールを失う回数も減ります。
    ボールを失う回数が減るという事は、守備の機会が減りますよね。
    守備の機会が少なくなる事も、失点の可能性を減らすための術です。
    そしてどのポジションでも共通して言える事なのですが、
    「自分の武器を如何に生かすか」が大切です。

    「◯◯能力が無いから」で終わらせず、どのようなスタイルが適しているかを見極めてあげる事で、その選手の可能性は無限に広がります。
    選手にチャレンジさせるために、ぜひ指導者もチャレンジしてくださいね。

    ・セットプレー
    セットプレーは、単なる1つのルールと捉えられるきらいがありますが、セットプレーはプレーが止まった状態から行われる為、トレーニングで落とし込みやすいプレーであると言えます。
    なので、上位を狙うチームのほとんどは「セットプレー」を武器にしていると言っても過言ではありません。
    セットプレーの際に武器にできるのは高さです。
    高さを備えた選手をディフェンダーとして据えることで、セットプレーの際の戦力として計算出来ます。
    フィジカルに優れるがビルドアップの能力に乏しい選手も存在します。
    ビルドアップについては、ゲームメイクに優れたミッドフィルダーやディフェンダーを相方にし、その選手にボールを「預ける」ことでゲームメイクを任せましょう。
    ビルドアップ能力を差し引いても、セットプレーでの高さは非常に脅威になる時があります。
    日本代表が高さに苦しめられたシーンをたくさん目にしてきましたよね。

    最後に

    良いディフェンダーとは?と聞かれると迷わず「守れるディフェンダー」と答えます。
    しかし、だからといって攻撃の能力が必要ないとも思いません。
    ビルドアップでディフェンダーからの供給が良いと、味方がボールを失う回数も減ります。
    ボールを失う回数が減るという事は、守備の機会が減りますよね。
    守備の機会が少なくなる事も、失点の可能性を減らすための術です。
    そしてどのポジションでも共通して言える事なのですが、「自分の武器を如何に生かすか」が大切です。
    「◯◯能力が無いから」で終わらせず、どのようなスタイルが適しているかを見極めてあげる事で、その選手の可能性は無限に広がります。
    選手にチャレンジさせるために、ぜひ指導者もチャレンジしてくださいね。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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