サッカーのシュート練習、メニューを作る際に抑えておきたい3つのポイントとは?

「決定力不足」サッカー関係者であれば誰もが耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
圧倒的に攻めているのにも関わらず、点が取れずに相手の一発のカウンターに沈むという事も良くある話です。
サッカーはゴールが決まりにくく、ジャイアントキリング(格下が格上を倒す)が起きやすいスポーツと言われています。
なので、育成年代に関わらず、決定力不足についてはは、プロの世界でも良く取り上げられています。
「ゴールはお金で買える」とも言われ、得点力の不足は、優秀なストライカーを雇う事で、解決出来るとも言われています。
さすがプロの世界、、、
しかし、育成年代においては、そうも言えないですよね。
セレクションで選手を集めるクラブであればまだしも、基本的に選手育成の段階ですから、トレーニングによって問題を解決しなければならないですよね。
今回はそんな育成年代の決定力不足解消へ向けた、サッカーのシュート練習を構築する際の3つのポイントについて考えていきましょう。

サッカーは、相手が存在するスポーツ!

決定力不足の要因は、多岐に渡ります。
キックの能力、打つタイミング、コースやキーパーとの駆け引きなど、、、
チームや選手によって課題は異なります。
ただ、全てのチーム、選手に共通しているのは、「試合でゴールが決められない事」ではないでしょうか?
サッカーのゲームに必要な要素を考えてみてください。
サッカーは、1つのボールを奪い合ってゴールを目指すスポーツです。
なので、ゴールを目指すにしても、邪魔する「相手」がいますよね。
ですから、「試合での決定力」を上げたいのであれば、相手をつけましょう。
よく言われますが、「練習のための練習」にならないよう、大人こそが工夫をしてあげてください。
例えば、親子で練習するのであれば、親御さんが相手になってやってくださいね。
得点を競わせると、盛り上がり、心理的にもプレッシャーのかかる状態でできるので、より試合に近い状況でトレーニングできます。

まずはシュートを打たせてあげましょう

なんだか最初のポイントでの話と矛盾しそうですが、、、
シュート練習では、相手はつけますが、出来るだけシュートを打つ側が有利になるよう上手くルール付けしてあげて下さい。
例えば、単純に1対1のシュート練習をしてしまうと、そもそもシュートを打つシーンが作れなくなってしまいます。
そんな時は、「守備は、ボールを奪うのは、攻撃側がシュートを打つ時だけ」と言ったルールを設定してあげると良いでしょう。
大切なのは、相手が邪魔する状況であるという事です。
その中で、どこまで相手をかわせばシュートを打てるか、と言った感覚を身に付ける事が出来ます。
邪魔する相手と駆け引きし、シュートコースを作ったり、見つける能力も「決定力」の1つではないでしょうか。
その中で、「シュートできた」「ゴールできた」と言った成功体験を積ませて上げましょう。
成功体験は自信に繋がり、ゴール前での落ち着きや、シュートを打つ意識が芽生えます。

技術指導も忘れずに!

「キックの基礎技術が低かったら、反復練習も必要だろう」そんな声が聞こえてきそうです。
確かに、反復練習も大切です。
ただ、子供たちは対戦が大好きなんです。
何も考えず、向かい合ってキックしたり、ただゴールに蹴り込む練習だけでは、飽きてしまいます。
楽しめる練習の方が、指導者の話に食い付き、しっかりアドバイスを聞いてくれると思います。
なので、反復練習はほどほどに、相手をつけたトレーニングの中で、ボールの置き所や、シュートコースなど、気になった点を指摘してあげてください。
事前に起こりやすそうなミスを想定しておけば、コーチングしやすくなると思います。
例えば、「今のファーストタッチ、どこに置けばシュートを打ちやすかったかな?」といった感じです。
ただし、チーム練習であれば、何度も同じ選手に指摘するのは、避けた方が良いです。
何度も指摘されると、自信を無くしてしまうし、自分で考えさせる事も大切ですからね。

まとめ

1.相手をつけ、競争を意識させる
2.シュートがたくさん生まれるようにする
3.子どもに合わせて、技術指導も行う

以上3つのポイントを意識してメニューを考えてみてください。

子どもたちのプレーを、「決定力不足」という言葉で、片付けてしまうのは簡単です。
ただ、それでは、何がいけないのか子どもたちはイメージできません。
どんな場面なのか、どんな技術なのかを出来るだけ具体的に、そして目からも情報(動画を見せたり、デモンストレーションをする)を与えると、更に明確に課題を意識できます。
そして最後に、トレーニングを楽しませてください。
シュートを外す事を恐れない選手こそが、一流のストライカーです!

最後に例としてメニューを紹介しておきます。
これはほんの一例です。
子どもたちに合わせて、良いトレーニングをしてあげてください!

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