今回は、相手の攻撃を遅らせるような守備方法についての指導案を考えていきたいと思います。
守備の最大の目的は「ゴールを守る事」です。特にジュニア年代だと、常に前からボールを奪いに行く傾向がありますが(もちろんそれも一つの方法ですが)失点しない方法もジュニア年代では、学んでおく必要があります。その上で、遅らせたほうが良いのか、プレスをかけた方が良いのか?をジュニア年代のうちに使い分けられる事が理想ですね。また攻撃を遅らせる守備の方法を知る事で、攻撃の理解も進みます。
「ロシアW杯のベルギー戦、日本が喫した3失点目は、ベルギーのカウンターを上手く遅らせて、守備を整える事が出来ていたら防げていたのではないか?」
このように、例えてあげると、選手の理解はスムーズになるかもしれませんね。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(ラダートレーニング)
2、トレーニング1(1対1)
3、トレーニング2(3対3)
4、ゲーム形式
練習のポイント
まずはじめに、ラダーを取り入れたウォーミングアップを行います。スムーズなステップワークを駆使して、相手の攻撃をコントロールする必要があります。
またトレーニングは数的同数に設定しています。初めから数的不利な条件で行うよりも、数的不利になる「前」も含めてトレーニングするという試みです。どこから、相手の攻撃を遅らせるのかという判断を養うためでもあります。
指導のポイント
試合の状況、相手のレベルによっては、1対1に勝てない事は多々あるでしょう。
そんな時に、指導者はそれを許容できる事も一つのポイントです。
ボールが奪えない時に、まず、引いて守備を整えるのも一つの方法ですし、いついかなる時も最適の方法を選択できるよう、様々な方法を学ぶのは当然でしょう。
ただ、事前にそれを教えてしまうのでなく、実際に選手が不用意に飛び込み、失点を誘発したシーンを指摘してあげ、共に考えて行くほうが、選手にも伝わり、身につくでしょう。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
単純なラダーのトレーニングです。子ども達が盛り上がるようにコーチングしてあげましょう。
トレーニング1
ゴール付きのシンプルな1対1のトレーニングです。
トレーニング2
3対3のトレーニングです。ピッチは広めに取っても良いでしょう。