今回は、守→攻のポゼッションの指導案について考えていきたいと思います。
認知的な負荷や、求められるスキルの高さを考慮し、対象をU15で設定していますが、オーガナイズ次第ではU12でも十分可能でしょう。
ボールを奪った瞬間の状況はどうしてもこちらが攻撃の時に意図している状況でないことがあります。
そのような状況から、まわりを観る事が出来ず、相手に簡単にボールを返してしまうようでは、ボールを奪うための努力も無駄になってしまいます。
そこで、ボールを奪った後に、ポゼッションを回復し、確実に攻撃へと移れるよう、トレーニングをしていきたいと思います。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(フリーパス)
2、トレーニング1(5対3ポゼッション)
3、トレーニング2(4対4プラス2フリーマン)
4、ゲーム
練習のポイント
ボールを奪った後のカオスな状況において、ポゼッションを安定させるためには、どれだけ周りの状況を認知し、正しく解釈できるかがポイントになってきます。
そこで、トレーニングでは観ること、視野の確保を重点的にテーマを置いて指導していきます。
ウォーミングアップの段階で、視野の確保の方法を確認して、次のトレーニングに移れるようにします。
指導のポイント
どこまで見えていて、その状況をどのように解釈できているかを確認してあげます。
常に安定してポゼッションを確保できるような練習ではないので、どうしてもエラーが起こると思いますが、技術の部分ではなく、何が見えていたか?という部分を問いかけてあげましょう。
視野の確保は主に、首振り、身体の向き、立ち位置で得られます。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
グリッド内でフリーでパス回しの練習です。視野の確保を中心に指導を行います。
トレーニング1
5対3のポゼッションの練習です。攻⇄守の切り替え時のプレーがポイントになります。
トレーニング2
4対4プラス2フリーマンのポゼッションの練習です。ハイテンポですが、フリーマンが二人いるので、そこをうまく利用できるかがポイントです。