今回はグループでのフィニッシュワークをテーマとした指導案を作成してみたいと思います。いわゆる、アタッキングサードでのプレーを想定したトレーニングですが、レベルが上がれば上がるほど、シューのの局面まで持っていくのは簡単ではありません。そこで、相手の守備ブロックを論理的に、自分たちが意図した通りに崩せるよう、トレーニングしていきます。ポイントとなるのは、スペースを作るプレーと、スペースを利用するプレーです。シュートするスペースを得るためにそこから逆算して、スペースを作るプレーと、ゴール前に侵入する動きをトレーニングしていきます。シュートの技術も大切ですが、ここでは、いかにいい形でシュートに持っていくかを学んでいきます。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(シュート練習)
2、トレーニング1(2対2プラスサーバー)
3、トレーニング2(3対2)
4、ゲーム形式
練習のポイント
まずは相手のいない状態で、フィニッシュの形を作っていくトレーニングです。
ドリブル突破による侵入、壁パスによる侵入、クロスによる崩しはどれも一般的なので、ここで再確認していきます。ジュニア年代であれば、ここでシュートの質を多少求めてもいいでしょう。トレーニング1ではパスを使って侵入するイメージを作り、トレーニング2では相手の守備が崩れそうな状態で入っていく(こちらが数的優位)のトレーニングとなります。トレーニング2の時は、イメージを共有するために、選手間でミーティングを取り入れてもいいでしょう。
指導のポイント
ポイントはスペースを作るプレーとできたスペースを見つける認知力です。スペースを作る動きは、ドリブルやオフザボールの動きがありますが、特にオフザボールの動きを重点的に鍛えていきます。オフザボールでも自分がスペースを利用するための動きと、味方に作った動きを利用させるための動きがあることもきっちり抑えておきましょう。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
ドリル形式でのシュートのトレーニングです。
トレーニング1
2対2のライン突破のトレーニングです。侵入のイメージをつけていきます。
トレーニング2
数的優位の状態でフィニッシュの局面を作り出すトレーニングです。