今回はボールを奪ってから、攻撃につなげるためのトレーニングの指導案を作成します。
対象は基礎的なスキルがある程度身についてると思われる12歳以上が望ましいでしょう。今回は相手を囲んで密集でボールを奪い、そこで取り返されることなく正確にボールをつないで、攻撃につなげるためのプレーを想定して行います。奪ったらまず前線のターゲットにロングボールを放り込むサッカーを主体としているチームでは、あまり効果的な練習とは言えません。自分たちが志向しているサッカーがどのようなものかを分析してから行いましょう。自分たちが普段取り組んでいるサッカーからあまりにもかけ離れていると、トレーニングの効果も薄いものとなってしまいますからね。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(3人組パス)
2、トレーニング1(5対3ポゼッション)
3、トレーニング2(5対5プラス2フリーマン移行式)
4、ゲーム形式
練習のポイント
今回はポゼッション形式のメニューが中心となります。初めにワンタッチのパスの技術のトレーニングをしてから入ります。ポゼッション形式ではディフェンスのレベルに合わせて、攻撃の制限を加えて、プレーの強度をコントロールします。もちろんプレスが緩くなるのであれば、人数やピッチの広さを変えてもいいでしょう。テンポを意識してトレーニングに臨みましょう。トレーニング2は動画のようなスピード感を求める必要はありませんが、プレッシャーの早い中、正しい判断ができるかチェックできるようにしてあげましょう。
指導のポイント
ボールを奪ってから、奪い返しに来る相手のプレスをかいくぐるには、素早い判断が重要になります。素早い判断をするためには、状況を正しく認識しておかなくてはなりません。周りの情報を得るためには、立ち位置を変え、身体の向きを調整し、首を振って観ることを求められます。トレーニングの中で、フリーズを使い、その位置で観えるか?身体の向きは?と問いかけてあげましょう。また、状況をどのように解釈するのかも大切です。わかりやすく言えば、最後のゲーム形式で、その日のトレーニングで取り組んだ状況が現れた時にその時のことを思い出してプレーできてるかということです。当然思い出す時間はありませんので、身体が覚えているかが大切です。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
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シンプルな3人組のパス練習です。
トレーニング1
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5対3のポゼッショントレーニングです。
トレーニング2
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5対5プラスフリーマンのポゼッショントレーニングです。素早い判断が求められます。