今回はグループで局面を突破する方法のトレーニングの指導案を考えてみたいと思います。
ある程度ボールがコントロールできて、2人組の関係でプレーできるようになるジュニア年代でも、10歳くらいからが対象として望ましいです。まず、ウォーミングアップで軽くボールコントロールの練習をして、数的優位を学びながら「観ること」に負荷をかけながらトレーニングをしていきます。1対1で仕掛けられるようになったら、相手のグループをどのように突破するかという下地を作り、意図した仕掛けができるようになれるよう、この指導案を元に進めていきます。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(ドリブル、パスの練習)
2、トレーニング1(2対1)
3、トレーニング2(2対2プラスフリーマン)
4、ゲーム
練習のポイント
初めのウォーミングアップは突破の要素はありませんが、ストレスなくボールを扱い、適切なタイミングでボールを離せるようにトレーニングに組み込みました。そこからは、トレーニング1で突破しやすい状態(数的優位がわかりやすい状態)を初めから作っておき、トレーニング2では少し突破しにくい状況(フリーマンを使ったり、攻撃がアクションを起こさないと数的優位が生まれにくい状態)でトレーニングを進めていきます。
指導のポイント
特にトレーニング2では、状況が絶えず入れ替わるので、指導者にとっても難易度が高いトレーニングとなります。プレーをストップさせるタイミング、どんなプレーを止め、選手にどのような事を考えさせたいかをあらかじめシュミレーションしておきましょう。特に大切なのは、意図を持ったプレーができていたか、です。状況を正しく認知(突破できる状況か、できない状況か)しそれに基づいたプレーの選択ができているかを見てあげましょう。
この1日のメニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
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ボールをコントロールしたり運ぶトレーニングです。シンプルなのでスピードや動きに制限をかけてスキルを習得させましょう。
トレーニング1
2対1のトレーニングです。数的優位の状況をうまく生かして突破する方法を学びます。
トレーニング2
2対2プラスフリーマンのトレーニングです。フリーマンを使いながら、自分たちの意図した突破ができるようトレーニングしていきます。