今回は、ジュニア年代の高学年において、ポゼッション(ビルドアップ)を学ぶための指導案を作成してみます。
多少ボールコントロールに難があっても、理解力があるU11ぐらいからなら、上手くオーガナイズし、スムーズに練習を進められるかと思います。
戦術的な練習になると、いかに良いタイミングで指導者がプレーをストップさせ、子供たちに考えさせることができるかが大切になってきます。
事前に子供達と相談し、止める合図を決めて良いでしょう。(ストップ!や、氷!など)
あまり頻繁にプレーを止めるのもよくありませんので、バランスを見て調整しましょう。
今回の練習メニュー作成のポイント
練習の流れ
1、ウォーミングアップ(ボールなしサッカー)
2、トレーニング1(4対2ポゼッション)
3、トレーニング2(4対4+フリーマンサイドゴールゲーム)
4、ゲーム(中央ゴール付き)
練習のポイント
どの練習でもそうですが、しっかり考えさせることが大切です。
練習を行う前に、「何故このテーマなのか」「何故この練習なのか」をしっかり自分なりに消化しておきましょう。
何故かをしっかり消化できれば、目の前の子供達に合わせて、このメニューを柔軟に変化させられるかと思います。
指導のポイント
ビルドアップで大切なのは、「出口」を探すことです。
相手がどのようにプレッシャーをかけているのか、どこにスペースがあるかを探せることが大切です。
例えば2トップでプレッシャーをかけてくるなら、3人(2バック+中盤1人)でボールを動かせば、フリーが1人できますよね。
またなぜTR2でフリーマンがいるかというと(試合は同じ人数なのに増やす必要があるのか)列の移動の概念が分かると理解しやすいと思います。
簡単に言うと、例えば8人制であれば1列目(OF)2列目(MF)3列目(DF)があったとして、2列目の中盤の選手が3列目のポジションまで落ちてきてビルドアップに関わるプレーです。
「列の移動」をわかりやすくするためフリーマンを置いているとも言えます。
この1日の練習メニューの指導案はこちらから
ウォーミングアップ
&t=2841s
まず、ボールを使わずに、身体と頭のウォーミングアップを行います。
ボールを使わないので、パスのタイミングがコントロールしやすくなります。
トレーニング1
&t=184s
よくある「鳥かご」の練習で、攻撃4、守備2人で行います。
簡単にパスが回りすぎたり、すぐにパスが引っかかることがないよう、練習をオーガナイズしましょう。
トレーニング2
両サイドを「出口」としたビルドアップのトレーニングができます。(もちろん、真ん中にゴールを置いても構いません)
フリーマンをうまく使いながらボールを前進させます。