サッカーの試合で求められる瞬時のボールさばき、ボール保持者に対するディフェンス時など、どのような状況でも求められるステップワーク。これらは頭で考えながらできるものではなく、身体に教え込ませる技術といえます。
今回はそんな瞬時の動き、更にケガの予防に役立つライントレーニング5選をご紹介したいと思います。
ライントレーニングとは?
みなさんはライントレーニングという言葉を聞いた事があるでしょうか?
ライントレーニングとは、ラダーやたくさんのマーカーが不要で、縦に1本ラインを引き、そこで様々なステップワークを行うトレーニングを意味します。
ライントレーニングの必要性
ライントレーニングでは、ラインに沿ってリズム良くステップを行いますが、そこにはラダーのようなマスがありません。
特に小学校低学年にはマスに足を入れなければいけないと思い、それがプレッシャーになってチャレンジできない選手を目にします。
そんな時はラダーではなく、ライントレーニングでプレッシャー無くやってみることが効果的です。
まずは身体の動きを覚える事が先決で、身体で動きを覚えたらラダーを使ってみるのも一つの手です。
ライントレーニングで得られる効果
サッカーの試合中、ボールを保持してドリブルしている時、相手プレッシャーを受けた際に、どのようなステップで、どのようなボールコントロールで相手からボールを守るのか?また、相手選手がボールを保持して対峙したときに、相手のフェイント、駆け引きに振り切られないようなステップなどは、頭で考えて実行することではなく、身体が自然に反応して動くはずです。
ライントレーニングではこのような自然なステップ、自然な身体の動き、スムーズな動きが得られるトレーニングです。
ケガの予防
サッカーにおいては、ボールコントロールの際にバランスを崩してしまったり、相手の足を踏んでしまったり、結果として足首や膝のケガにつながってしまう事もあります。
咄嗟に着地点を変えたり、バランスを崩しても瞬時のステップで態勢を整えることでこれらのケガを防ぐことができます。
ライントレーニングにはこのようなケガを予防できるステップを身に付けることができます。
ライントレーニング5選
ライントレーニング①
基本的なステップです。
片足ずつ中央のラインをまたぐようにステップします。
1,2,1,2とリズムよくステップを踏みましょう。
動きに慣れてきたら、スピードアップしてみましょう。
できるようになってきたら、1,2,3,1,2,3,1,2,3と三拍子のように片足ずつクロスするようにステップを踏んでみましょう。
更に上達したら今度はボールを手で扱いながらステップしてみましょう。
手と足をバラバラに違う動きをすることは神経系の働きに大きな役割を果たします。
瞬時に、頭で考えなくても自然に体が動くことに役立ちます。
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ライントレーニング②
中央のラインを基準にサイドステップをします。中央でターンをして後ろ向きでサイドステップを繰り返します。最初はゆっくりと動きを確認し、動きを覚えてきたら失敗をおそれえずにスピードアップしていきましょう。
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ライントレーニング③
中央のラインを基準にサイドにステップし、浮いた足首を上にあげるトレーニングです。
両足で違った動きをすることで、コーディネーションを体で記憶させます。
スピードよりも、左右それぞれ違う動きをすることが重要です。
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ライントレーニング④
反復横跳びの動きの中で、一定のアクセントをつけるトレーニングです。
この動きはドリブルでのストップアンドゴーの動きに役立ちます。一定のスピードやリズムでドリブルしていても相手ディフェンダーを抜き去ることはできません。その中で一瞬ストップしたり、別のリズムを使うことで相手ディフェンダーを翻弄させることができます。
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ライントレーニング⑤
中央のラインを基準にして足でジャンケンのグー・チョキ・パーをしてみましょう。
一定のリズムのトレーニングですが、基本的にはリズムある動きを身につける意味では非常に重要なトレーニングです。
まとめ
俊敏性を向上させるためにはラダートレーニングやサーキットトレーニングなど様々なトレーニングがありますが、低学年のようなまだサッカーを始めて間もない選手には、ラダーのようなマスに足を入れるといった制限を極力無くし、自由に取り組めるライントレーニングを取り入れることでチャレンジしやすくなります。
また、大人にもわざわざマーカーやコーンを用意すること無くステップワークを身につけることができます。
是非ライントレーニングを試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。