今回は、初めて指導案や1日の練習メニューを作成する方に向けて、
実際にオーストラリアのナショナルプレミアリーグで指導をされている大野さんに、
指導案をどのように組んでいるのかを伺いました。
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私は普段、練習をイチから作っているため、一つのメニューを作成をするのにとても時間がかかってしまいます。しかし、ジュニア年代の指導者の方は他に仕事を持ってる方がほとんどでしょう。その限られた時間の中で効率よく質の高い練習メニューを作成するには、シェアトレで紹介されているような他のチームの練習を真似するのは一つの有効な手段になります。
そこで気をつけていただきたいのは、ただ面白そうな練習を寄せ集めてもいい練習にはなりません。また、動画の中のチームとは選手も人数も、そしてテーマも微妙に異なります。
今回は私ならどのようにシェアトレを活用するのかを紹介させていただきます。
今回の練習メニュー作成ポイント
練習の流れ
1、敵がいない状況(ウォームアップ)
2、敵がいる状況(低負荷)
3、敵がいる状況(高負荷)
4、ミニゲーム
練習のポイント
一人ひとりがボールに触る回数で最大化し、なるべく待つ時間を少なくなるようなメニューを心掛けています。そして、全ての練習メニューに繋がりがあることを意識しています。
指導のポイント
ポイントを伝えたら、選手に挑戦する時間をしっかりと与えるようにしています。
練習テーマ以外の指導はなるべく避けるよう心掛けています。
1日のテーマ
足元にしっかりとボールを止めるトラップ技術の習得
(スペースへ動かすトラップではないので注意が必要です)
今回の練習メニュー作成までの流れ
1、長期育成プランから次の練習テーマを確認します。今回は「ボールコントロール(足元に止めるトラップ)」としました。
2、その練習テーマに必要なスキルを特定します。
3、必要スキル習得に最適だと思われる練習動画を敵がいない状態、敵がいる状態(低負荷)のものを選定します。
4、スキル練習2はプレーヤーの人数を基にスキル練習1で習得した技術を活かせるメニューを設定します。
スキル練習(高負荷)の練習は関与するプレーヤーが多くなり、チームの人数により行える練習が限られてくるため、オリジナルプランを採用しました。
5、最後は必ず試合で締めますが、練習テーマが活きる条件にします。今回はミニゴール4つを設置しました。
この1日の練習メニューの指導案はこちらから
ウォームアップ
スキル動画2の練習を行ないたかったので、そのために必要な技術習得に最適な練習をピックアップしました。
動画ではパス&ムーブがメインであるが、今回の練習ではトラップをメインにしました。
並んで待つことがなく、適度な運動量と多くのボールタッチがあり、練習テーマのボールコントロール機会が多いため採用しました。
ゴールデンエイジの年代であるため、コーディネーション能力を向上するためにウォームアップにラダートレーニングを導入しました。
動画では小さなエリアで行っているが、今回は大きなスペースに変更しました。
U12には難易度が高すぎるのと、より実践的にしたかったためです。