ジュニアサッカー パスの連動性を生み出す2つの厳選練習メニュー!

ジュニアサッカーの低学年でドリブル技術、1対1が向上してきたら、次はパス練習に挑戦してみましょう。
高学年になってくると、そろそろドリブルの1人称からパスという見方を使う手段を覚えることも必要になってきます。
今回は、ジュニアサッカー パスの連動性を生み出す2つの厳選練習メニューをご紹介したいと思います。

ポゼッションサッカーとは?

ここ数年話題になっている「ポゼッションサッカー」という言葉がありますが、ポゼッションサッカーとは様々な説明が成されており、どれも非常に複雑です。
簡単に言うと、相手にボールを奪われるリスクが高いロングパスやロングフィードを避け、ショートパスでボールを自チームでキープしてボール支配率を上げ、ゲームの主導権を握ろうとする戦術です。
そこからそれぞれの自チームの戦術に落とし込むために説明が複雑になっていくわけです。
ジュニア年代の選手達は、現在のチームだけではなく、今後ジュニアユースやユースなど様々なチームに上がっていくわけですから、それらの戦術に戸惑いなく対応できるようにパスの重要性を学ぶ良い時期と言えます。
パスの精度、パスのタイミング、パスの出して・受けての判断能力など、それぞれの目的意識を確認しながら練習メニューを考えていきましょう。

選手に意識させる3つのこと

サッカーでパスを考える上で、選手に意識させるべきことが3つあります。

①状況判断

まずは状況判断です。試合中に自分がどの位置にいるのか、味方がどこにいるのか、相手がどこにいるのかなど、試合中の状況判断は非常に大切です。これらはボールを保持している時では既に遅く、オフザボールの時に常にまわりを見て判断することが重要です。練習メニューの時から味方からのパスが来た時など、トラップする前に自分の位置、相手のポジショニング、味方の位置などを瞬時に判断し、ダイレクトにパスを出すのか、ワンツーをするのか、ドリブルするならどこにトラップすればすぐに動き出せるのかという状況判断を意識させましょう。

②スペースの認知

次にスペースの認知です。パスを出す側はショートパスの場合は味方の足元に出しますが、ある程度距離がある場合はスペースを狙います。そのスペースを常に探すことが重要です。パスの受け手もスペースを見つけて、そこへ走り出すことが必要になります。練習メニューからパスの出し手・受け手共にうまくスペースを認知して利用することを意識させましょう。

③タイミング

次にタイミングです。パスの受け手は空いているスペースを見つけて、走り出すと共にジェスチャーや声を使って味方にパスを要求します。パスの出してはそれを見聞きしてパスを出しますが、練習メニューから、どのタイミングでパスを出すのか、また、相手ディフェンスが目前にいる場合は相手をかわしてパスを出すのか、インターセプトを狙っている相手ディフェンスがいるかいないかを瞬時に判断してパスを出すのかという「タイミング」をしっかり意識させましょう。

スペースに走り込む練習メニュー

それでは具体的に練習メニューをご紹介していきます。
まずはスペースに走り込む練習メニューです。
長方形のグリッドを作り、それを4ブロックに分けます。
4ブロックのうちの3ブロックにそれぞれオフェンス・ディフェンスを1人づつ置きます。
そしてグリッドの4辺に1人ずつオフェンスを配置し、合計で7VS3の状況を作ります。
4辺のオフェンスはライン上のみ移動することができます。
ブロック内のオフェンスは、パスを出したら空いているブロックに移動します。
パスを出した後に空いているスペースを探していては既に遅く、パスを出す前に、どこのブロック(スペース)が空いているかを把握することが目的です。

連動性を生み出す練習メニュー

次にパスの連動性を生み出す練習メニューです。
正方形のグリッドを作り、3VS1の状況を作ります。
4人だと四隅の全てを埋めてしまうため、オフェンスが動けないので、ここでは意図的に1人減らし、常に空いている隅へ動きながらパスを行います。
次第にワンタッチでパスが連動するようになることを目標にしましょう。

おわりに

ジュニア年代からパス練習メニューをこなすに際して、「状況判断」「スペースの認知」「タイミング」の3つは是非意識してほしいと思います。
そしてパスの最大の要素は何と言っても「連動性」です。
オフザボールの時も常にまわりを見渡して自分が今どこにいるのか?味方がどこにいるのか?相手ディフェンスがどこにポジショニングしているのかを把握し、すぐに行動できる体勢を整えることを心がけるようにコーチングしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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